天使の3Pの第1巻って病んでる時とかに読むと心が静まるよね

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『ロウきゅーぶ』でお馴染みの蒼山サグさんのライトノベル『天使の3P』ですが、発売当初にハマって以来ずっと大ファンです。

僕は基本的にライトノベルは1巻こそが最高傑作だと思っています。

やはりデビューを果たすために作家さんが全力を注いだであろう第1巻というのは、必然的にどれを取っても素晴らしい作品が多くなるんですね。

そして個人的にロウきゅーぶの1巻よりはこちらの1巻のほうが起承転結どれを取っても遥かに好きでした。

シリアスとコミカルのバランスも良く、ライトノベルの中でも特にお気に入りの一冊です。

僕はいつもこの本を持ち運び、嫌なこととか遭った時にふと好きなシーンを読み直したりしてます。

今回はこの作品の魅力と、当時病んでいた僕がなぜ救われたかなどを考察していきたいと思います。

少々ネタバレを含みますが、ファンの方も初見の方もお時間があればぜひ見ていってください。

あらすじ、及び作品紹介

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中学校時代のいじめをきっかけに引きこもりになってしまった少年、『貫井響』は音楽作成ソフトと自前のギターで奏でた自作の曲を音楽サイトに投稿するのが唯一の趣味だった。

そんなある日、響の元にファンからのメールが届きます。

その内容は、実際に会って話しをしたいと言う積極性全開なもの。

外の世界と交わることで自分が変わることに救いを求めていた響は、その提案につい承諾のメールを送ってしまいます。

約束の当日、待ち合わせ場所に現れたのはなんと、小さな一人の少女だった……。

この辺はまぁ、サグ先生大好物の少女ヒロインという訳で……。

しかしながら、初っ端から絶望のどん底にいるダメで弱い主人公という点で、当時病んでいた僕は心をガッチリ掴まれました。

対人関係や貧困のような、普通の人間であれば誰もが一度は悩むであろう障害を、あろうことか主人公側に持ってきたのは素晴らしいと思います。

こういう良い意味でも悪い意味でも残酷な現実味を帯びた世界観が個人的にツボでした。

キャラクター達の設定が非常に良い

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もうね、かっこいい主人公とか完璧過ぎるヒロインとか病んでる人間にはもううんざりなんですよ。

そんなもの大抵のゲームや少年漫画に掃いて捨てるほど溢れているわけです。

しかし、この小説だけは良い意味で期待を裏切ってくれました。

まさに、『完璧な人間なんかいない』を具現化したようなキャラ設定です。

ざっと纏めるとこんな感じです↓

主人公・貫井響

いじめを受けて引きこもり、高校になっても学校に踏み出す勇気が無い。

対人恐怖症で優柔不断。

妹・貫井くるみ

ブラコンだが毒舌。主人公とは間逆で社交的で人当たりも良い。

ヒロイン1・五島潤

主人公と同じく対人恐怖症であがり症。人と上手く話すことができない。

ヒロイン2・紅葉谷希美

気が強いが内弁慶。他人に会うと萎縮して言葉が出せない。

ヒロイン3・金城そら

とことんマイペース。人と会うのはなんともないが、自分から動く意志は無し。

ヒロイン4・鳥海桜花

主人公の同級生。他人に馬鹿にされないため、あえて派手な服装をし、虚勢を張っている。

サブキャラ・佐渡正義

ヒロイン4人の保護者。優しいが現実主義者であり、家を売り払うことに内心では反対ながら半ば諦観を抱いている。

このどれも一長一短なキャラクターの性格がこの作品の魅力と言っていいと思います。

とはいっても、みんな根は良い人であるのは確かなのですが。

特に主人公の弱さには最後までとことん共感できました。

この小説のテーマは『弱さと目的の葛藤』

思い切りネタバレになってしまうので深くは掘り下げませんが、この小説の見所は主人公やヒロインたちの『心の葛藤』です。

目的を果たせるはずの答えに対し、いつも足枷になるのは自分の弱さや中途半端な情け……そんな心の弱さに苛立ちながらも成長していく主人公やヒロインたちの心情描写には感情移入すること間違い無しです。

長くなりましたが、ライトノベル好きの方は機会があればぜひ一度読んでいただきたい作品です。

(続編の2巻ははっきり言ってあまり好きにはなれませんでしたが……)

やはり物語は終わり時が肝心ということでしょうか。

以上、六代でした。

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