普通ヒーローものなら『なってみたいライダー』や『かっこいいライダー』などのランキングを決めるのがモアベターですが、僕の場合は違います。
若手俳優さん(当時)たちが演じた、ライダーに変身する主人公たちを見て、個人的に『こんな人になってみたいなぁ』と思った人物をベスト3で並べてみようと思います。
ちなみに評価の基準は、強さやかっこよさではなく主人公たちの人柄や人物像です。
実は僕は仮面ライダーファンでありながらヒーローものは好きではないという変わり種の人間です。
故に僕の『かっこいい』の価値観は純粋なファンの方々とは一線を画す評価になるかもしれません。
少なくとも『完璧=かっこいい』『強い=憧れる』の図式は僕の頭には一切皆無です。
それをご了承の上、以下のランキング及び人物像の考察をお読みください。
それではいきましょう。
仮面ライダークウガ 五代雄介
「概要」
はい、言わずと知れた僕のサイトのシンボルにして憧れです。
ほんとかっこいいですよね、五代さん。
サムズアップがトレードマークの笑顔が魅力的な青年です。
仮面ライダークウガとして『みんなの笑顔を守るため』に戦います。
「名言」
・こんな奴らのために、これ以上だれかの涙を見たくない!みんなに笑顔でいてほしいんです!だから見ててください!俺の変身!
・綺麗事……うん、そうだよ。でも、だからこそ現実にしたい。だって、ほんとは綺麗事が一番いいんだもん……拳でしかやり取りできないなんて、悲し過ぎるから……。
・いいんだよ、納得いかないときは、とことん悩めば。
「人物像」
揺るぎない平和主義者でありながら、ライダーとして拳を振るわなければならないと言う矛盾が本作の中核です。
五代はその辛さを物語終盤までずっと笑顔の裏に隠しています。
時折り口にする綺麗事は傷付いたことが無いからではなく、ボロボロに傷付いたからこそ綺麗事を信じたいと言う全く逆の気持ちから来ていると言えるでしょう。
一方、人間として完璧なわけではなく、怒りに任せて拳を振るい、『自分や人を守るため』ではなく『相手を憎んで倒す』などの心理描写も垣間見られました。
しかし人前で感情をあらわにすることは滅多に無く、その理由として考えられるのは『人の前で悲しんだり怒ったり泣いたりすると相手が嫌な気持ちになったり笑顔が消えてしまうから』でしょう。
なにが魅力的だと言われると非常に困りますが、五代雄介の表側では無く気持ちの裏側に注目し、クウガを最後まで見ると『五代雄介』という人間がいかに素晴らしいかを実感できます。
『絶対に手の届かない人間の理想』が彼のコンセプトかと思われます。
仮面ライダー響鬼 ヒビキ
「概要」
30過ぎのおじさんライダーこと、ヒビキさん。
動揺を替え歌にするのと別れの際のポーズが特徴的な『かっこいい大人』です。
自分に憧れる少年「明日夢」くんを陰ながら見守り、背中で語って人生のヒントを与える様は『男の憧れ』の代名詞と言えるでしょう。
仮面ライダー響鬼として、『自分のやれる人助けのため』に戦います。
「名言」
・生きていくってことは、無くすことばかりじゃないさ。
・生きること、いつも恐いよ……だから、一生懸命鍛えている。また生きるために。
・経験は修行だ。落ち込む奴は、成長するんだよ。
「人物像」
学生時代に友人がいじめられていたのに何もできなかった自分を悔やみ、自信を付けるために身体を鍛えてライダーとなったヒビキさん。
ライダーになった理由が現実的であり、『身体を鍛えて強くなること』が彼自身の『自信』へと繋がっています。
彼の『人助け』は恐らく『過去の自分への償い』なのでしょう。
誰もが人生を生きている上で自分の無力さを悔やむ時が多々ある中、それにめげずに前を向ける人間がこの世でどれほどいるでしょうか。
大半の人は都合よく解釈し、人が嫌な目に遭っていても関係ないと目を逸らすことでしょう。
ただ、誰にも負けない力さえあれば人はきっと飄々と他人を助けることができるはずです。
その辺の『人間が触れてはいけないタブー』の現実にどう向き合うかを大人(ヒビキ)と子供(明日夢)、二つの視点から描いたのが本作の中核と言えます。
『理想のかっこいい大人』がヒビキさんのコンセプトかと思われます。
仮面ライダーカブト 天道総司
「概要」
天の道をゆき、全てをつかさどる男こと、仮面ライダーカブトに変身する天道総司。
自分への揺るぎない自信と『おばあちゃんが言っていた』という言葉が印象的な無職の青年です。
なぜ彼がランクインしたのかは人物像で語るとします。
仮面ライダーカブトとして、自称人類史上一完璧な人間として『全ての生き物を守るため』に戦います。
「名言」
・俺が望みさえすれば、運命は絶えず俺に味方する。
・世界は自分を中心に回ってる、そう思ったほうが楽しいってな。
・自分が変われば世界が変わる、それが天の道。
「人物像」
平気で他人を見下しながらも敬うべきところは敬い、自分に自信がある故に人を助けてあげることもできる、根は優しいといったなんだかんだ言っても完璧超人な天道。
彼の揺るぎない自信は世に溢れているアホどものような根拠のないものではなく、日々積み重ねてきた努力からきているものであり、影でのトレーニングも欠かしません。
なんというか、こんな風に生きてゆけたらきっと人生すごく楽しいでしょうね。
彼自身、上記でそう言う名言を残していますが。
性格や人間性と言ったものでは無く、彼は『弱い虚勢を張った人間の憧れ』なんですね。
大半の人間は努力を嫌います、また、努力をしている人間も嫌います。見た目で人を見下したりする生き物です。
彼はそういったことをせず、自分が向き合ってみて相手の人間性を判断する割とまともな青年です。
しっかりと裏付けされた自信と正確な他人の評価、この二つを行える人間はそうはいないと思います。
『一度はなってみたい理想』が天道のコンセプトかと思われます。
まとめ
他にも仮面ライダーオーズの『火野映司』君やBlackの『南光太郎』さん、555の『乾巧』さんなどもいいですね。
仮面ライダーって案外人生や生き方を考えさせられる言葉って多いですよね。
やっぱり特撮でもドラマでもアニメでも偏見は不要、分け隔てなく学べることがあるってことです。
皆様も何かメディアに触れる際は『その物語が表現したい本質』を自分なりにつかみ取ってみてください。
今回の3つはあくまで僕なりの考察です、あしからず。
以上、六代でした。