大人が見てこそ楽しめるおすすめの仮面ライダー5選!

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仮面ライダーって変わったな……そんなことを思いながら今でもリアルタイムで欠かさず仮面ライダーを見ている僕ですが、2011年頃からのシリーズにとことなく違和感を覚えている今日この頃です。

うーん、なんだか方針が明らかに子供向けになったような……いや、元々子供のための番組ですのであながち誤修正とも言えませんが。

話は変わりまして、世間で仮面ライダーの話題とか出すと『幼稚』だとか『くだらない』とかで一蹴されてしまうんですよね。

特撮物ですし、世間で認知されているのは昭和の頃の名作である藤岡さん演じるあの仮面ライダーでしょうし、ある程度は仕方ないのですがどうにも悔しいです。

仮面ライダーにも色々あって、ちゃんと大人向けのものまであるのに偏見や先入観が先立ってなかなか触れようとしてくれない!

ということで、今回は大人が見ても楽しめる……もとい、大人が見なければ話の本質が理解できないであろうという仮面ライダー作品を紹介していきたいと思います。

一度も仮面ライダーに触れたことが無い人などにはぜひとも見ていただきたい名作ばかりです、この記事で偏見を払拭してくださると幸いです。

仮面ライダーアギト

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大人から子供、果ては女性まで幅広い年層で楽しめる仮面ライダーの名作です。

アギトは、『強大な力を持つことに対するそれぞれの立場』というものに焦点を当てています。

仮面ライダーを『正義の力』ではなく、『人間が本来持ってはいけない力』という解釈をすることで、誰もが欲する『仮面ライダーという力』を中心に物語が紡がれます。

この作品には3人の主人公が登場します。

・仮面ライダーになっていた男

・仮面ライダーになろうとする男

・仮面ライダーになってしまった男

各々の求める幸福とは意に反し、3人の主人公は時に協力し合い、時にぶつかり合いながらも『仮面ライダーと言う強大な力』に対する答えを見出そうとします。

どの立場が一番不幸なのか、誰が正しいのか、それは視聴者に委ねるといった具合でしょう。

テーマは正に『それぞれの立場の正義』です。

仮面ライダー入門におすすめしたい一作。

仮面ライダークウガ

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その世界観から仮面ライダーの偏見や歴史を見事に塗り替えた平成仮面ライダーの初作です。

ちなみに僕のブログのロゴはクウガの主人公のトレードマークを真似して製作しました。

僕が一番大好きな仮面ライダーであり、僕を引きこもりから助け出してくれた作品です。

この作品のテーマは『お互いの価値観の相違』・『人を守るために振るう暴力は正義なのか?』この二つでしょう。

クウガの世界観で異色の設定として挙げられるのは『敵は化け物に変身できるだけの同じ人間』だということ。

人を滅ぼすことを躊躇しない敵の人種は、それがその人間たちの価値観だからです。

価値観が合わないからこの人とはどうしても分かり合えない……社会に出てそんな風に思ったことないですか?

敵とライダーとの関係に現代の風刺描写を織り交ぜているのはこの作品の興味深いところ。

そしてこの作品の最大のポイントは、『仮面ライダーに変身して戦う主人公は、誰よりも暴力を嫌う、いつも周りに笑顔を絶やさない平和主義者』ということです。

大切な人たちに笑顔でいて欲しいがために大嫌いな暴力を振るい、敵である『人間』を倒していく……その救われない『矛盾した行動』は、平和主義者である主人公の心を仮面ライダーとして戦うたびに深く傷つけていきます。

しかし、主人公は終始笑顔の裏にその感情を押し殺し、周りの人間を笑顔にさせていく……。

この物語の本質が理解できていれば、最終回では必ず涙腺が決壊します。

脚本家さんいわく、最後のエンディングは『人を守るためとはいえ、その方法を暴力に頼ってしまったのだから、それは敵と同じと言うことになる。その代償として、主人公は何かを失わなければならない……ひどいことかもしれないが、それが正義というものだ。自己犠牲なくして正義はありえない』だそうで。

とことんまで救われず、最後まで切ない……クウガはそんな作品です。

僕が一番おすすめする、絶対に見て欲しい名作です。

仮面ライダーオーズ

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子供と大人の視聴者に対し、見事なバランスを兼ね備えた傑作です。

終始コミカルな描写が目立ち、一見幼稚な作品に見えますが、その実は『人間の欲望』という重たい内容をテーマにした深い作品です。

夢も欲望も何も持たない空っぽな主人公は、困った人を分け隔てなく助ける一見とても良い青年。

しかしその実は、かつて『世界中の全ての人間を助けたい』と言うとても強大な欲望を持った前向きでアクティブな人だった。

世界中の全ての人を助けられるわけじゃない……世知辛い世の中のせいで自分の弱さと限界を知った主人公は、せめて目に映る人々を助けたいと思い、仮面ライダーに変身します。

『悪』と決め付ければ人間は相手の気持ちや立場を考えることなく、その人だけを攻める。

自分が正しい、『正義』という肩書きを持てば人はどれだけ残酷なことでも行える、一切自分を鑑みない、反省しない……主人公の台詞は、心にズシンとくるものばかりです。

『正義と悪』という固まった価値観を真っ向から否定する、仮面ライダーでは異例な作品といえます。

他人を『悪だ』・『あいつが悪かった』と決め付けて生きてきた方、この作品を見ても同じようなことがいえるでしょうか。

ギャグがありながらもそんな疑問を心に投げかける、素晴らしい作品です。

仮面ライダー555

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仮面ライダー史上、最も『人の醜さ』を赤裸々に描いた作品です。

命を奪われても当然のような人間たち……それを守る仮面ライダー。

仲間に裏切られ、時には一番憎かった相手と手を組み……『誰を信じ、誰を信じない?』というのがこの作品のテーマです

また、大きな特徴として挙げられるのが『主役の敵はみんな優しくて良い人だった故にこの汚い世の中に絶望し、そして死んで化け物になってしまった人間』という痛々しい過去を持っています。

一方の仮面ライダーである主人公は、根は良い奴であるがいけ好かない人物として描写されます。

分かりやすく言うとあまり人の気持ちを考えられない人間です。

終始作品に漂う不気味な雰囲気、心が痛むまでの醜い心情描写、人間と化け物、一体どちらが正しいのか……名作であることに間違いはありませんが、心が沈んでいるときや欝なときにはあまり視聴しないことをおすすめします。

第一話目から欝な展開が容赦なく襲ってきますので、むしろ仮面ライダーを見るというよりはシリアスなドラマを見る気持ちで見たほうが555は楽しめるかと思います。

仮面ライダー龍騎

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昔の仮面ライダーのテーマである『完全懲悪』を見事にぶち壊した作品。

その異例なまでの世界観は当時著名人の間でも物議を醸しました。

仮面ライダーは往来のような『人を守るための力』ではなく、『自分のためだけの力』として描かれます。

仮面ライダー同士で殺戮しあい、最後の一人に生き残ったものはどんな願いでも叶えられる……仮面ライダーになったもの達は『己の欲望』のために相手を蹴落としていきます。

たくさんのライダーが登場すると言うのもこの作品ならでは。

お互いどんな切実な願いなのか、一部のライダーたちの叶えたい願いを抜粋。

・昏睡状態の恋人を生き返らせたい

・不治の病を治したい、死にたくない

・本物の仮面ライダーになりたい

・死んだ妹を蘇らせたい

・お金が欲しい、幸せになりたい

・人を無条件で殴りたい

中には思わず「えっ?」となってしまうような願いもありますが、それは個々の価値観の違いということだけです、本人にとってはこれ以上ない大切な願いなのでしょう。

誰に正義を委ねることもできない、誰も正しくなく、それでいて絶対に譲れない思いをぶつけ合うさまは物語終盤まで見ているこちらを複雑な気持ちにさせてくれます。

欲望半ばで無残に散っていくライダーたちを、自業自得と取るか可哀想だと取るかは視聴者次第です。

伏線も綿密でありながら戦いの場面も多く、親子で楽しめる名作と言えるでしょう。

仮面ライダー入門に、アギトと同じく龍騎もおすすめです。

最後に

ちなみに僕は昭和の完全懲悪がはっきり分かれた仮面ライダーも大好きです。

特に『Black』は暗い世界観と主人公の心情描写にとても心惹かれました。

あと、『響鬼』も大人向けなのですが、素晴らしい前半とは打って変わって後半の堕落さがどうしても意に反しましたのでランク外としました。

この記事を読んでくださったあなたが偏見や先入観を拭い、『仮面ライダー』という作品に触れてくださることを祈っております。

以上、六代でした。

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