別に絵が上手いわけでも好きなわけでもないが、ペンタブレットという機器に好奇心が湧き、とりあえず安価なものを購入することにした。
本来であれば『Wacom』のペンタブレットや『液晶タブレット』なる類のものが定番でありド安定だが、正直言って好奇心に対してそこまでの予算は割けれない。
とりあえず最高予算1万円以下を目安に激安ペンタブレットと呼ばれるものを漁ってみた。
最近では技術向上のおかげで安価なペンタブレットの質もWacomに匹敵するほどまでに向上しているとか。
めぼしいものを購入し、赤裸々にレビューしたのが下記の内容だ。
ペンタブレットの購入を検討している方の参考になれば嬉しい。
目次
定番、ワコムのSサイズペンタブレットのレビュー(相場6754円)
なにはともあれまずはWacomから。
こちらの入門機はとても手頃な値段からWacomの品質が手に入ることもあり、非常に人気だが、その反面気になる欠点もちらほら。
1・当然ながらペンの入力範囲が狭い
2・耐久性に難あり(故障頻度・表面の傷などなど)
3・マニュアルがあまりに雑すぎる
1はある程度覚悟はしていましたが、僕のように手首でなく腕を動かして絵を描く人には結構ストレスです。
手首のスナップで描く人であればある程度は快適。
3のマニュアルが雑なのはまぁ仕方なし。しかし、初心者におすすめできるかといわれれば難しいところ。
一度セットアップしてしまえばなんてことは無いが、つまづく人も多いかもしれない。
「マニュアルなんてただの飾りです、後は気合と根性です」と言わんばかりの適当な説明書ですので、お気をつけを。
2が個人的には一番気になった問題。
故障頻度はワコム製品自体がサイクルの使い捨て方針なのでまぁ3年くらいが目安かもしれない。
製品自体の品質や機能は日に日に進化を遂げているワコムだが、なぜか耐久性という点においてはかなり危なっかしい。
どうしても見過ごせないのが表面に残る傷だ。
表面がざらざらなせいか、保護シートを貼っていないと結構目立つ傷がつく。
もちろん毎回板タブの入力範囲に書き込んでいるので削れてくるのは当然ではあるが、1週間も経たないうちにかなり劣化する。(力の入れ具合なども関係するとは思うが)
ワコム自体の品質が良いせいか、一度削れてしまうと書いている際にも目に見えて支障がでる。
しかし、保護シートを貼ると慣れるまでちょっと使いづらいかも……。
総評すると。
多機能シンプルで使いやすくはあるが、耐久性が心配。
使い捨てサイクル製品の認識が必要、マニュアルが明らかに初心者向きではない。
一回り大きいMサイズは倍の値段しますし、一概に好評価とは言い難い。
激安タブレットの代表、XP-PENの最新機種『XP-PEN 05』のレビュー(相場8599円)
激安ペンタブレットといえば、何をおいてもXP-PENです。
今では8種類以上の機種が発売されており、日に日に品質向上に勤しんでいるなかなか優良なペンタブメーカーです。
今回はその中でも本記事作成時、一番最新の機種『XP-PEN 05』を購入してみた。
最新でも1万円を切るその激安価格にあっぱれという他ありません。
筆圧もワコムの倍である「2048」に対応しており、スペック上ではより繊細な絵を描くことが可能といえる。
実際にセットアップし、使用してみたが……なにこれ、初心者向きなんて話じゃねぇぞ。
1・マニュアルが英語だらけ、日本語の説明部分があまりにいい加減過ぎる。
2・横のボタンが使えない……英語読めない人どうすんの?
3・筆圧の設定が……もはやカオス……Orz
本機の欠点は上手く3段オチになっています。
1に、英語読めないとマニュアル分からない。セットアップ自力でファイト!
2、セットアップできたとしても、英語読めないと横の便利なボタンが仮死状態。
3、ならせめて筆圧だけでも……んっ、「軽い」と「重い」ってなんだ?(どうやら数字で調整する仕様ではない模様、結局意味分からず仕舞いで放置です)
うん……初心者の僕が言います、間違いない。総評すると。
XP-PENシリーズは、明らかに上級者向けだ、主にドライバーや設定関係が。
さすがに激安でもこれはパス……まぁ品質自体は悪くないだろうし、慣れてる人ならある程度は買いなのか?
新気鋭のメーカー、HUIONのH610 PROのレビュー(相場8725円)
あまりメジャーではないが、Amazonのペンタブレット検索欄にいつも引っかかってくるのがこのHuionのH610というペンタブ。
そこまで期待していたわけではないが、レビューが多いわりに星が4つ以上あったので気になってしまい購入。
適当にセットアップして触ってみたのだが……うん、一言で言おう。
こいつは初心者には最高だ。
1・日本語マニュアルが付いてる、しかもかなり丁寧な。
2・セットアップが3分で終わる。
3・筆圧設定が数字調整なので簡単。
英語のマニュアルがわかりにくいと苦情が続出したのか、手紙のような茶封筒で日本語マニュアルが入っていました。
セットアップは本当に楽でした、ディスク入れて他のペンタブドライバー消してインストールすれば完了です。
筆圧設定は数字をいじるだけなので分かりやすい、タスクバーからすぐに呼び出せる。
サイドボタンは僕の場合、設定しなくても最初から使用可能でした。
気になったところといえば、思っていた以上に本体のサイズが大きいこと、ペン先が少し沈むくらいですかね。
ペン本体は一度充電すれば800時間以上も使えるそうなので、充電式でもそこまで不憫ではない。
総評すると。
安価なわりに付属品も充実しているので、イラストを描く程度の初心者向け。
不具合も無く、大手のイラストソフトにはおおむね対応している。
まとめ・筆者のおすすめ
以上のことから、僕自身が使ってみた感想としましてはHuionのペンタブレットをおすすめします。
ワコムや液晶タブレットが高くて手が出ない方など、一度このHuionを購入してみては?
注意としまして、あくまでここで紹介したのは『筆者個人の感想』です。
万が一不具合が起こっても本記事は一切責任を負いませんのであしからず。
ご参考までにどうぞ。