Vita版の外伝と共に満を持して発売された時代劇ゲーム。
製作会社はかつて侍道シリーズを手掛けていたスパイクということで、僕含め侍ゲーファンは大いに期待した作品だったのだが……。
これ作った奴は頭のネジでもぶっ飛んでいたんじゃないか?というくらい全てが最悪なゲームでした。
最後までクリアするのさえもはや罰ゲームと言っても過言では無いほどにストーリー・戦闘・システム、全部がつまらない。
今から購入しようと考えている方、悪いことは言わない、このゲームだけは辞めた方がいい。
たかが890円で買った僕でさえこんなものに890円も……って後悔してるレベルですから。
以下からが、このゲームのクソゲーたる所以です。
目次
ストーリー・「時代劇ゲーのファンをバカにするな!」
まずはストーリー。
Ifストーリーとはいえ、制作スタッフはほんとに「歴史を知っているのか?」と突っ込みたくなるレベル。
なんで幕府派の新選組が異国の鎧をきてるんだよ……。西郷隆盛の西南戦争は明治時代が訪れた後だろう……。スタッフは『If=何をしても許される』と勘違いしていたのではなかろうか。
Ifとはいえ、最低限ちゃんと幕末感を出してくれないと、一応時代劇ゲーなんだし。
序盤のグダグダ感から始まり、終盤の足早に進んでいくストーリーに誰もが「もったいぶって謎を引っ張りまくるから最後にこんなことになるんだよ!」と心の中で声を荒げたことでしょう。
肝心の謎も全然大したことないし。
ほんと、最後までストーリーをプレイしてくれた人に感謝状を贈っても良いレベルだよ、このゲーム。
キャラクターの魅力・「男性ユーザーは乙女ゲーなんてやりたくないのよ……」
次に、キャラクターの魅力。
タイトルで察する人は察してくれたでしょう。
揃いも揃ってイケメンばっかりですやん……おいおい、このゲーム買うユーザーは100パーセント男だろう。
まるきり女性から見た歴史上のイケメン、『薄桜鬼』っぽい男たちが繰り広げるストーリーを男性ユーザーが見て喜ぶとでも思ったのだろうか。
女性キャラクターたちも目が無駄にでかくて全然可愛くないし、スタッフは全員モテない腐女子でも集めたのか……?
それだけならまだ許せる、しかしながら性格のほうまで明らかに乙女ゲーのキャラクターっぽい。
特に岡田以蔵と武市半平太はこの辺が如実。
例えるなら戦国BASARAの伊達政宗や真田幸村と同じカテゴリーです。
あちらとは違い、こちらは性格も良くある平平凡凡なキャラだし、そんな奴らが絡んで進むストーリーを見るのはどれほど苦痛だったか。
まぁ、なら見なければいいって言われればそれまでなんですけどね、でも買った以上はちゃんと隅々までプレイしたいじゃないですか。
ほんとに誰得なんだ?このゲームは。
戦闘・「うわぁ、アクションゲームって無敵時間が無いとこんな風になるんだ~」
次に侍ゲーの醍醐味、戦闘。
ここで今までの粗を払拭!……そんなわけもなく、むしろここが一番ヤバい。
どんなゲームでも無敵時間ってあるじゃないですか?
一定の攻撃を受けたらダウン、そしたら大抵の場合起き上がるまでは体勢を立て直すために無敵時間じゃないですか。そうでなくてもなにか救済策が用意されてるじゃないですか。
しかし、このゲームは一味違います。
一度倒れると、その時点でボス戦は詰みます。
これは冗談とか誇張表現とかではなく、マジです。
倒れた途端10人くらいから一斉に追い打ち攻撃を喰らい、満タンだった体力はすぐに底をついてゲームオーバーです。
回復アイテム?使ってる暇なんてありませんよ。仮につかえたとしても、ですよ。
この詰みポイント、実はダウンした時だけではないんです。
打ち上げ攻撃を喰らった場合も同じく終了です。
無敵時間が無いので打ち上げられるとキャッチボールの如く全員から斬られまくります。
こっちは地面に付くまで何の回避方法も用意されていません、仮にもし地面についてもさっき述べた追い打ち攻撃でゲームオーバー……。
ボスだけを倒そうにも、『見切り』とかいう訳の分からない無敵攻撃を何度も使ってくるのでほとんど攻撃があたらない。これに対抗するにはまたこちらも見切りを使うしかない。
しかし、こちらの見切りは成功したとしても敵に与えられるダメージは微々たるもの、最悪周りのザコに邪魔されてダメージすら与えられない場合も。
一方、敵の見切りを受けてしまった場合、周りにザコがいると上記の理由から間違いなくゲームオーバーです。そう、一度受けてしまっただけで。
難易度を難しくしたかったのかなぁ。でもこのバトルシステムは難しいというよりユーザーからすれば理不尽と言った方がしっくりときます。
戦闘スタイルも色々あるんですが、正直言って『素手』と『片手剣』以外は使い物にならないレベルで弱いです。
色々とバランス崩壊しすぎだよ……デバッカーとかいなかったのかな。
システム・「やりこみ要素も何もない、というかやりこむ気力さえ湧かない」
一応、相手の着物だけを斬って捨てるサービスシステムがあるのですが。
最初に言っておきます、全然サービスでもない。
それを相手に行うことでその敵の春画が入手できるのですが。
写真ならまだしも、まさかの浮世絵。
………………。
誰が喜ぶんだぁ!!
サブイベント?
全然作りこまれておらずただの作業、面倒なのでパス。
刀収集?
どれも性能同じだよ、鍛冶屋に行って鍛えればね。
あと、何があったっけ?
……うん、これくらいか。
まとめ・もはや伝説級のクソゲーオブベスト!
今までいろんなゲームをプレイしてきましたが、PS3でここまでガッカリしたゲームはレインボーシックス以来ですね。
発売当時、フルプライスで買った人はこのゲームをプレイして一体何を思ったのでしょうか。
僕なら間違いなくソフトをたたき割っていると思います。
ともあれ、もう二度とプレイしないと思いますのでこの感想記事を最後に『憂世の志士』のことは綺麗さっぱり忘れたいと思います。
ほんとにもう、このゲームだけは……はぁ。
個人的な感想でしたが以上です、ではでは。