12インチの巨大タブレット、しかもデュアルブート(Android+Windows)という超キワモノスペックを備える中華タブのChuwi hi12。
Surface3と見比べてもCPU以外では一切引けを取らない高い基本性能と破格の値段、Androidで12インチという様々な理由から話題を呼びました。
今でも購入をご検討されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
話は変わりまして、Surfaceのタブレットといえばそう、筆圧対応タブレットだということ。
Surfaceキラーとして発売された本機も、もちろん一応ではありますがスタイラスペン+筆圧対応です。
つまり、まわりなりにも液晶タブレットとしてイラスト用に持ち運べるということ。
しかし、本機はもちろん中華タブ。
スタイラスペンはChuwi hi12専用のものでのみ筆圧に対応させることができます。
基本的なパソコン性能や使い心地は広く公開されておりますが、調べてみるとこのスタイラスペンに関する使い心地の感想やレビューは極端に少ない。
そこで実際に購入し、この1週間徹底的に使い込んでみました。
個人差及び主観が混じっているかもしれませんが、僕なりの感想を赤裸々に綴っていきたいと思います。
筆圧や書き心地が気になっている方はぜひご参考に。
専用スタイラスペンの基本性能
ペン先の太さは1.3ミリメートル弱。(細い)
単4電池一本で動き、見た目はなかなかスタイリッシュな細いペンです。
電池の持ちは不明、とりあえず一週間は問題なく動く。
ファンクションキーを二つ搭載、消しゴム機能と思われる。
キャップは無し、意外と重量感があるので持ちやすい。
筆圧は最低限の256段階仕様。
Surfaceと違い、かなり画面に近づけないとポインターが表示されない。
説明書も付属してないので電池の入れる向きは己のカンで。
電池を出し入れはキャップを回すだけなのでラクチン。
ドライバーは必要なく、購入した直後から電池を入れるだけでChuwi hi12で使用することができた。
イラストの描き心地及び、筆圧のレビュー
まず注意を呼び掛けたいのが、本機の筆圧は有名なイラストツール『Sai』では筆圧は対応しませんでした。
四苦八苦の末、ようやく使えたのはフリーのイラストソフト『メディバンペイント(MediBang Paint) 』です。
クリップスタジオに対応しているかどうかは不明、期待はしないほうが良いかも。
さて、筆圧対応でスタイラスペンを使用してみましたが。
まず一番最初に違和感を感じたのが、上記でも記載しましたが画面に相当近づけないとポインターが表示されない点。
まぁ、液晶タブレットですのでこの辺はまだ寛容できる。
肝心の筆圧ですが……書き始めようとペンを液晶に軽くタッチした瞬間、最大筆圧がかかり太い丸に。
何度なめらかにペンを入れても書き始めのタッチがどうしても太いものになってしまう。
これは個体差なのか、それとも仕様か?
とにかく、僕のスタイラスペンでは筆圧を有効に使うことなど到底無理だった。
筆圧に期待するのははっきり申し上げて裏切られるだけかも。
一方で、ペンの描き心地自体はそれほど悪くない。
筆圧を使用しない付属のペイントツールなどであれば違和感なく使用することも可能だ。
筆圧自体も低い256段階なので、むしろ筆圧なしのイラストペンと割り切ったほうがストレスなく使用できるかもしれない。
まとめると、イラスト用の液晶タブレットとして使用するのではなく、ペンを使えるタブレット程度として使用すべし。
お安い液晶タブレットをお求めなら、画面の大きい『PC-BM10』とかのほうが使いやすくて良いでしょう。
4キロ近くあるので持ち運びはほぼ不可能ですが……ノートパソコンとしても使用できるのでおすすめ。
今回のまとめ
・筆圧対応の液タブとして使用するのは到底無理。
・ペンの使い心地は〇、ペンを使えるタブレット程度の認識で。
・激安液晶タブなら、ノートパソコンが変形する『PC-BM10』がおすすめ。
・持ち運びたいなら、素直にSurfaceを買うべし
少々辛口かつ個人の感想ですが、ご参考までに。
しかしながらこのChuwi hi12、専用のキーボードとカバーを買えばそれなりに面白く使えるデュアルブートタブレットですので、持っていて損はないです。
Andoroidでアプリゲーム、WindowsでPCゲーム……あれ、ほとんど遊ぶ用に使ってる?
冗談はともかく、ワードなどのオフィスも快適ですし、気になった方はスタイラスペン抜きにしても後悔しないでしょう。
以上です、ではでは。